オートバイ&クルマ好きに向かって自転車愛を叫ぶ!

子どもの頃から大のクルマ好き、オートバイ好きだった筆者がスポーツサイクルと出会って魅了されるまでをユル~い筆致で綴る連載コラム。


これが2004年に自身初のスポーツサイクルとして購入した「ライトウェイ・グレイシアロッキー」。ライトウェイはMTBやBMXで有名な自転車メーカー「GT」やトライアスロンバイクを得意とする自転車メーカー「FELT」の日本総代理店が展開するオリジナルブランド。ものすごくキビキビ走って楽しい自転車だった。写真はのちにカスタムされた状態。現在も所有。


きっかけは北海道で出会ったサイクリスト

 16歳のときに手に入れたポンコツのヤマハ RZ50(1HK)。いま思えば、これが“ノリモノ好き”のキャリア、その第一歩でありました。18歳になるとZC型エンジン搭載のホンダ・シビック(EF3)を手に入れ一時的にクルマへ浮気しましたが、基本的には20代半ばまではオートバイ一筋。といっても、RG50Γ、MBX50F、KSR-Ⅱ、ストリートマジック、KDX125、CBR400F3、ジェベル200等々、いずれも20万円もあれば買えるような不人気(当時)中古車ばかり。いまでも唯一自慢できる車歴はBMW R100RSぐらいでしょうか。あれは本当にいいバイクでした。ときは2000年代初頭。モノの良さもさることながら、これに乗っている若者なんて周囲にほとんどいなかったので、妙に優越感がありました。もちろん、あちこちツーリング行ってましたよ。ほぼ毎週末、ストレスの発散に充てておりましたから。北海道も毎年行ってましたね。

で、何度目かの北海道ツーリングに行ったときでしたか、あるノリモノが気になってしょうがない。

それはチャリンコ、自転車です。

 夏の北海道にはオートバイだけではなく、サイクリストも大勢いる訳ですが、彼らの表情を見ているとキラキラと眩しかったんですね。何となく自分よりも旅が充実しているように見えた。

 その頃の私は、旅を刺激的にしてくれるツールとしてオートバイを愛好していましたが、あちこち走り回っているうちにその刺激が少しずつ薄らいできていたんですね。林道ツーリングやキャンプで日本一周、わざわざ豪雪地帯まで行って雪道ツーリングなんてのもやってましたから。より肉体的負荷の高いチャリンコへとシフトするのは当然の帰結だったような気がします。

 旅から戻った私はさっそくチャリンコ、いやスポーツサイクルを購入することにします。手に入れたのはライトウェイ・グレイシアロッキーという入門用のモデル。20インチサイズのタイヤを採用する、いわゆる小径車(ミニベロ)というやつです。じつはスポーツサイクルのなかでもあまり旅には向いていない車種なのですが、そんなことすら知りませんでした。 当時はいまほどスポーツサイクルが一般的ではなかったですからね。「こんな自転車もあるんだ」と、やたらカッコ良く見えたんです。

 それでも、ペダルを漕ぐとおおっと唸った。それまでママチャリかジュニア向けの似非スポーツサイクル程度しか乗ったことがなかったので、ひと漕ぎ300メートルとでも形容したくなる軽い走行感にびっくりしたのです。どちらかというと街乗り用に設計された小径車にも関わらず、ペダルを踏み込んだその力が無駄なくダイレクトに路面へと伝達されているのが感覚的に理解できました。それまでに乗ったどんな乗り物よりもスポーティで純度の高いフィーリング。私はまず「モノ」として自転車に魅了されてしまったのです。(つづく)

(文・写真/佐藤旅宇)

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