自転車部品を再利用して世界最軽量の焚き火台をつくる!

重量わずか65g!スポークを曲げて作る超軽量焚き火台


このところ「ソロキャン」、つまり一人(ソロ)で行うキャンプがブーム。自転車やモーターサイクルで行うソロキャンは当サイト編集長・サトーも大好物であります。

車と違って持ち運べるギアの量が圧倒的に少ないので、自然の中で快適に過ごすためには経験や知恵に加えて、適切なギアのセレクトも必要になってきます。だから各々のキャンプの「スタイル」が出てとても面白いんですね。

こちらは先日行われた自転車キャンプイベント「BIKE&CAMP」の様子。それぞれのライダーがこだわりのスタイルでキャンプをしており、それを見て回るだけでも楽しいイベントでした。ちなみに私は息子を連れて「88サイクル」で参加しました。


さて、そんなソロキャンにぴったりな「軽量・コンパクト」な焚き火台を事もあろうに自転車の部品を使って自作する猛者が現れましたのでご紹介します。

恐らく「世界最軽量」の焚き火台を作ったのは、自然遊びを考える「自然車研究所」の吉川浩樹さん。自転車を用いて、山岳ツーリングをはじめ、様々な自然遊び創造しているアウトドアのスペシャリストです。


「捨てるつもりだったMTB(マウンテンバイク)があったのでその部品で超軽量の焚き火台の作ってみたんです。これまでトレイルライド中に焚き火をするときは、わざわざ直火が可能な河原まで降りる必要があったのですが、この焚き火台が有ればトレイルヘッドでも気軽に焚き火ができるようになりました」


ユニークなだけではなく、そのスペックも驚異的。重量はたったの65g。そして耐荷重は3.5㎏(いずれも実測値)が確保されているのだ。もちろん、ステンメッシュ以外は、すべて廃棄予定だったMTBパーツを使ったものだ。早速、作り方を見てみよう!



【使用材料】

・ステンメッシュ
・26インチ用スポーク
・ブラスニップル
・オイルホースオリーブ

①ステンメッシュを25㎝角にハサミでカットし、端部を折り返す。金属ハサミがベストだが、100均のキッチンハサミでも可。


②廃棄予定だった26インチ用スペアースポーク4本、ブレーキオイルホースオリーブ2個、ブラスニップル(更に軽量化するならアルミニップルを使用)を用意。


③ステンメッシュの角を4㎝ほど折り返し、更に折り返して四重にする。ニップルを差し込む部分の確保するため、鉛筆の頭を差し込んで作業すると良い。


④鋭利な切り口が外を向かないよう、四辺を折り返す。5㎜ずつ二重に巻く。メッシュの切り口でケガをしないよう作業時は革のグローブを装着。定規などを当てて真っ直ぐに曲げる。


⑤中心の結合部から、スポークを曲げて本体フレーム部を製作。135度に曲げたものを4本、ラジオペンチなどで挟んで、グローブをした手で押し曲げると簡単に曲がる。同じ長さに揃えるのが肝。

⑥さらにY軸方向に90度曲げる。角度は少々曖昧でも修正することは可能。さらにオリーブ2個分にプラス5㎜を足した位置を10度曲げる。この部分は後で90度に曲げるのでその目安となる。プラス5㎜の余裕を持たせるのは折り畳んだ際のクリアランス確保のため。

⑦オリーブにスポークを通し、先ほど10度に曲げた部分を90度まで曲げる。
⑧中心から見て足がクロスしないように四方に広げ、スポークのヘッドを四隅にパチンとハメ込む。先にハメ込むと足が絡まって広げらないので注意。ここでスポークの曲げ角度の微調整をする。 
⑨先端の加工を行う。スポークのねじ切りの途中2㎜を残したところで15度曲げる。

⑩ニップル回しを使ってスポーク先端にニップルを取り付ける。先ほどの15度の曲げがロック機能となり、接着剤なしでも固定される。 
⑪ニップルにステンメッシュの四隅を通して完成。
⑫横からみたところ。焚き火台では珍しく、上面がフルフラット。 メッシュだと下からも空気が入るのでよく燃える。 
⑬フレームを折り畳んだところ。ステンメッシュは折り畳むとすぐに破損するので、ボトルのような丸いものに巻いて携帯する。


⑭上面が22x22㎝なので500mlのポットを使っても問題なく湯沸かしや調理が可能だ。

⑮これでもかと乗せれる限界まで流木を積んでみる。これで1㎏ぐらいだが、3.5㎏まで耐荷重を確認してます。メッシュが下がっても中心の四角が支えるため接地してしまうことはない。


輻射熱による地面に対する影響もテストしてみたところ、よく乾いた落ち葉を下に置いて3時間焚火しても燃えたり焦げたりすることはなかったそう。どうしても心配な場合はアルミホイルを切って間に敷くと安心と吉川さん。

これなら最後に残った灰もこのアルミホイルに包んでそのままゴミとして処理できる。

ぜひお試しあれ!

(製作・写真/吉川浩樹、文/佐藤旅宇)

 

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