中古車選びのひとつの基準となる金額が100万円じゃないでしょうか。
予算100万円といっても中古車の場合は選択肢が無数にあります。
新車で200~300万円の国産車を5年落ち100万円で購入するという堅実な選択もあれば、維持費が高額故に中古価格が異常に安い輸入高級車を選択するという大胆な選択もある。これぞ中古車の醍醐味ですね。
で、私は考えた。総予算100万円で格安中古車をカスタムするという選択はどうだろう、と。
というのも最近、一部の中古車屋さんが流通価格の安い中古車をベースに、いわゆるシャコタン、エアロのドレスアップではなく、グレーやサンドベージュといったアースカラーに鉄チンホイールを合わせたドレスダウン仕様で販売しているんですよね。
これならファミリーカーとしても違和感ないですし、キャンプなどのアウトドアシーンにもばっちりマッチする、実用的で、カスタムカーとしての魅力もちゃんとある。なかなか魅力的です。
これと同じようなことを自分でやってみようという訳です。やっぱりベース車選びから自分でやった方が隅々まで好みを反映することができますからね。カスタムする過程も楽しめますし。
とはいえ、クルマ込みで100万円というのはかなりシビアな予算です。当然、高年式車や人気車種はハナから除外。機械的な信頼性に不安のある格安輸入車も除外。したがって「低年式・国産・不人気」という選択肢が必然的に導き出されます。
カスタムする予算を考えるとベース車は乗り出し50万円ぐらいに収める必要があります。
ただ、こうやって条件を絞って中古車を探すと、これがじつに面白い。とくにカスタムという前提要素が加わると通常とはクルマ選びの基準が大きく変わってきます。素の状態で気にいらない部分があっても後でフォローできますから。
個人的な志向として、上記3条件の他に「アウトドア」と「アメリカン」な感じが漂うモデルという要素を加え、下記の個体が最終的なノミネートになりました。
①ゴールドのボディカラーに本革シートのRA型 ホンダ・オデッセイ
②底値かつ個性的なスタイリングのP12型 日産プリメーラ・ワゴン
③限りなくアメ車セダンに近いベンチシート&コラムシフトのトヨタ・プロナード
④グッドデザインだったC23型 日産セレナ
⑤安価でカスタム次第では化けそうな日産ラルゴ・ハイウェイスター
先日、さっそくベース車両を買い付けにいった様子を上の動画にまとめたのでぜひご覧ください。これからカスタムしていく様子を動画とこちらの記事でレポートしていきます。
これはいわば「所さんごっこ」。スケールは1000分の一ぐらいですが、華麗な自動車ライフの片鱗を味わうことができるんじゃないかと思っています。
(文・佐藤旅宇)
0コメント