格安中古車ではじめるクルマ遊び (96年式 日産ラルゴ編) Vol.04

ホイールの塗装とタイヤ選び

今回のようなライトなカスタムではホイールとタイヤのチョイスが肝心。全体のイメージを決定付ける重要なパーツなのであります。ところがこのラルゴくん。サイズが特殊でなかなか合うものが見つからない。車両重量1.7トン級ミニバンのくせに何とホイールサイズは14インチの4穴、PCD114.3。しかも前後でサイズが違う。

もちろん純正スチールホイールはメーカー欠品。走り味が変わってしまう事を気にしないならインチアップする選択肢もあるのですが、わたし的にはなるべくホイールサイズはいじらずに当時の雰囲気を残したい。

それで連日ヤフオクをチェックしていたら基本的に同じ車体のC23セレナの純正スチールホイールを発見! 程度も良さそうなので即ゲットしました。

オークションサイトで1万円ちょっとで落札。目立つサビはなく程度は上々。14インチ×5Jってことはフロントはラルゴと同サイズだが、リアは少し細身だ。


さすがに中古をそのまま使用するのは見映え的が悪いので塗装することに。ペイントをプロに依頼すると1本約2万円の見積もり。他の作業で予想外にお金がかかってしまったので、ここは自分でやることに。といっても黒いスチールホイールを黒く塗るなんて手順さえ知っていればサルでもできる簡単な作業。おまけに費用は2500円ぽっち。私は過去にバイク2台、自力でオールペイントしたことあり、手順やコツは把握済み。パパっと片づけます。

①3Ⅿの研磨シートと脱脂するためのシリコンリムーバー。塗料の密着性を向上させるプライマー、油性のシャシーブラックスプレーを用意。②ホイールは中性洗剤で丸洗いして汚れを落とし、全体を研磨シートで磨いて足付けする。幸いにもホイールのコンディションが良く、錆落としをする必要はなかった。③表面をシリコンリムバーでよく脱脂し、プライマーを薄く吹いて乾いたら本塗り。一気に厚く塗料を吹くと確実にタレるので薄く4~5回に分けて吹く。④缶スプレーだとどうしてもゆず肌気味になってしまうが、あまり目立つ場所ではないので良しとしよう。


日産の他車用純正センターキャップ(40342-8N000)が流用できそうだったので注文。こちらは737円×4個。NISSANのロゴ部分を白いクレヨンで墨入れ。クレヨンを溝にすり込み、はみ出した部分をウェスふき取るだけ。エアガンの刻印に墨入れするときの常とう手段だ。ちょっと洗車したぐらいでは落ちないし、もし落ちても再施工はすごく簡単。
タイヤはアメリカンムードを高めるべく「BFグッドリッチRADIAL T/A 」 をチョイス。前輪は205/70、後輪は215/70にした。
せっかくグリルガードを付けるならこいつも一緒にという事でゲットした「KC HiLiTES 238」。日本では正規代理店がないため、やたらと高かった(3万2000円ぐらい)。スマイリーフェイスのカバーを見るとタミヤのラジコンを思い出すオレはもう42歳だ。


とりあえず完成!

で、完成したのがコレ。ラルゴっていうと90年代的なシャコタン&エアロなカスタムがほとんどですけど、こういう今風のアプローチもなかなか様になります、よね? ラルゴは北米に輸出されていない車種ですが、ほのかに西海岸的な雰囲気が出たんじゃないかと。それにしてもグリルとドアミラー、グリルガードを半艶ブラックに塗装しただけでフロントマスクのイメージがガラリと変わるもんですね。こうなるとルーフスポイラーもブラックアウトしたいところ。暇を見て作業しようと思います。

次回の記事では内装を含めた詳細について詳しく紹介します。ではまた!


(文/佐藤旅宇 写真/高柳健、佐藤旅宇)


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