「愛車」のつくり方(後編)

味気ないワゴンより、遊び心のあるバン

思いがけず所有することになったものの、いまいち私の好みではないY12型ウイングロードをあまり懐が痛まない予算範囲でカスタマイズしようというこの企画。まずは前回記事でペイントした鉄チンホイールの仕上げから。

ラルゴでもやりましたが、サニー用(?)の日産純正センターキャップを墨入れし、メッキ仕上げのナットと組み合わせて旧車テイストに。

ホイール交換によってタイヤサイズが16インチから15インチになったのでタイヤも新調。少しでもアウトドアテイストを醸そうと昨今流行りのマッドスタータイヤをチョイスしてみました。とはいえ、さすがにラジアルM/Tはやりすぎなので、ラジアルA/Tの方。このタイヤはサイドウォールにホワイトレターが入っていますが、これもウイングロードにはトゥーマッチなので見えないよう裏履き。「BFGoodrich」と書いてあったら表にしていたと思いますが(笑)


装着した写真がこちら。サイドウォールにもブロックが付いているので見た目のイメージが大きく変わる。気になる性能は可もなく不可もなくといったところ。もともと装着されていたのがヨコハマのプレミアムコンフォートタイヤ「ADVAN dB V552」(2019年製造)だったので、さぞロードノイズが大きくなるだろうと思いきや、意外にも気になるほどのことはなく。むしろホイールサイズが16インチから15インチになったことで乗り心地は明らかに良化。ハンドリングこそもっさりしましたが、もともと大したパフォーマンスのクルマではないのでこちらの特性の方が合っていると個人的には思います。

タフレックのベースキャリアをネットで購入し、自分で装着。ほのかにバンの風味が漂い始めました。いっそエアロパーツやフォグランプといったチャラチャラした装備はすべて外してADバン仕様にしたいところですが、うーんそこまでの手間はかけれないか。どうせ作業するならラルゴの方でやりたい(笑)。ちなみにY12型ウイングロード用のベースキャリアは1万2320円という格安で購入できました。やったぜ。

以前、ジムニーで使っていたINNOのサイクルキャリアを装着。これまた以前作製したクランカーバイクを積載すれば、うーんどうです?映えてますか?

お友達の超絶売れっ子イラストレーター、Shu-Thang Grafix氏に作ってもらったオリジナルステッカーを貼ってひとまず完成。GOGO-GAGA! 認定中古車として売り出そうと思っていたところ、知人から欲しいとのお声が! 引き渡すときにまたレポートをアップしたいと思います。


今回、全体的に大した作業はやってませんが、それでも格段に愛着はアップ。正直、(好みではない)ノーマル状態だと、近所をちょっと走るだけでも苦痛だったんですが、今はなんとか納得できるクルマになりました。極端な言い草ですが、手を掛ければもう車種なんて関係ないですね。どんなクルマだって愛の対象になると思います。

(文・写真/佐藤旅宇)



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