壊れないクルマとバイクの影安くて壊れない――― 日本のクルマやバイクは世界中でそう評価されている。 だから新車だけではなく、中古車も大量に輸出され、さまざまな地域の人々の暮らしを支えている。とくに丈夫なランドクルーザーやハイエースはアフリカの過酷な環境でも数十万キロを走るという。ある海外のテレビ番組はホンダ・スーパーカブのあまりにも高い耐久性の限界を知るべく、食用油をエンジンに入れて走らせただけでは飽き足らず、ビルの屋上から落下させた(ホイールなどは変形したものの、いちおう走ることはできた)。 日本車がこのようなかたちに進化したのは、日本の自動車産業が後発で、ヨーロッパ車の模倣からはじまったことも一因だろう。模倣といえば聞こえはいいが、要...27Nov2018山下 剛COLUMN