壊れないクルマとバイクの影安くて壊れない――― 日本のクルマやバイクは世界中でそう評価されている。 だから新車だけではなく、中古車も大量に輸出され、さまざまな地域の人々の暮らしを支えている。とくに丈夫なランドクルーザーやハイエースはアフリカの過酷な環境でも数十万キロを走るという。ある海外のテレビ番組はホンダ・スーパーカブのあまりにも高い耐久性の限界を知るべく、食用油をエンジンに入れて走らせただけでは飽き足らず、ビルの屋上から落下させた(ホイールなどは変形したものの、いちおう走ることはできた)。 日本車がこのようなかたちに進化したのは、日本の自動車産業が後発で、ヨーロッパ車の模倣からはじまったことも一因だろう。模倣といえば聞こえはいいが、要...27Nov2018山下 剛COLUMN
サイクルモードで感じた「e-BIKE」のジレンマ11月9日(金)~11日(日)の3日間、幕張メッセ(千葉県幕張市)で「CYCLE MODEinternational 2018」(以下サイクルモード)が開催された。日本最大級のスポーツサイクルイベントとして毎年秋に開催されている。規模は小さいが、クルマにおける「東京モーターショー」に相当するようなイベントなので、展示を見ることでスポーツサイクルのこれからのトレンドが何となく見えてくる。今年の主役は誰がどう見てもe-BIKEだったと思う。e-BIKEとは電動アシスト付きのスポーツサイクルのことだ。年を追うごとに少しずつ規模が縮小していくサイクルモードにあってe-BIKE関連のブースは年々その規模を拡大している。とくに今年はヤマハ、パナ...12Nov2018BICYCLE
ドライブにふさわしい音楽のハナシ人生初の自分のクルマ「トヨタ・スターレット(KP47)」を購入したのは1977年。27歳のときだ。 生まれてはじめて手に入れたそのクルマは、同時に、はじめて手に入れた “音楽空間” でもあったが、今から思うと、その音楽システムは情けないほどプアなものだった。純正カセットテープデッキと、AM・FMラジオ。それと、ダッシュボードの下に埋め込まれた小口径のスピーカー。音量を上げると、すぐに音が割れた。それでも、クルマを運転しながら聴く音楽は、部屋にこもって聴く音楽とは、まったく別次元の興奮をもたらせてくれた。それまで、ソウルミュージックやブルースといった黒人音楽一辺倒の自分だったが、クルマに乗るようになって、にわかに好みが変わった……とい...05Nov2018町田厚成CAR