なぜ古いテクノロジーはノスタルジーを誘うのか1年に1回ほど会う友人がいる。出身校は違うが、同年齢だ。団塊世代の少し下という世代である。その彼は、昔からクルマの好きな男で、マニアックな知識をいっぱい蓄えている。駆動系を自分で自由に改造できる時代にクルマにのめり込んでいた人なので、「ボアアップ」とか、「ソレックスの3連」とか、「2T-G」とか、もう私が30年も遠ざかっていたボキャブラリーが飛び交うような会話で盛り上がった。その彼が、「自動ブレーキ」が定着しつつあるような風潮を嘆き始めた。「ドライバーが自分で危険を感知し、緊急回避できないようなクルマに乗るぐらいだったら、もうクルマから遠ざかって生きていた方がまし」だという。内燃機関の鼓動が感じられないEVとかハイブリッド車なども、...28Oct2018町田厚成CARCOLUMN
いま話題の「e-BIKE」とは何なのか?いま話題となっている自転車といえば「e-BIKE」である。簡単に説明すればスポーツタイプの電動アシスト自転車のことだ。自転車に少し詳しい方は「何だ、そんなの以前からあるじゃん」と思うかもしれない。たしかにヤマハの「PASブレイス」やパナソニックの「ジェッター」など、MTB(マウンテンバイク)やクロスバイクタイプの電動アシスト自転車は10年ほど前からすでにあった。しかし、それらは基本的に軽快車(いわゆるママチャリ)タイプの電動アシスト自転車と同じドライブユニットやバッテリーを流用しており、ここでいうe-BIKEとは少し定義が異なる。e-BIKEは専用のドライブユニット&バッテリーをスポーツサイクルに準拠したジオメトリー(各部の...28Oct2018BICYCLE
クルマの自動運転化は人間に何をもたらすか自動運転が実現したときに見える風景自動車が “百年に一度” という変革期を迎えているといわれている。 自動車の起源を、1885年のカール・ベンツが開発したガソリンエンジン車に求めるとするならば、それから130年余。内燃機関を柱にした現在の自動車は、ようやく100年以上続いた歴史の “終わりの始まり” を歩み出したのかもしれない。 約一世紀続いた現行自動車の劇的な変化を語るキータームは、いうまでもなく、「電動化」「自動運転化」である。 ガソリン車とは異なる進化の系としてEV(電気自動車)が台頭し、そのシステム制御を可能にした IT技術をより進化させることによって、自動運転化のメドが立つようになったのだ。 このままいけば、今後ドライバー...21Oct2018CARCOLUMN町田厚成
大人が「ミニ四駆」に魅了される理由いま、30~40代のホビーとして「ミニ四駆」が人気だという。毎年開催される公式大会「ミニ四駆 ジャパンカップ」は全国14会場/17大会という大規模でありながらどこも大盛況。とくに人気の高い東京大会などではコンスタントに2000人以上の参加者を集めている。イベントを主催するタミヤの担当者のお話では、会場キャパシティの関係でこれ以上参加者を増やすことはできないということだった。そうしたシーンの盛り上がりを受けて新製品が続々と登場している。もともとは子ども(小学生)向けとして誕生したはずのミニ四駆がなぜ大人たちの趣味として定着するに至ったのか? その理由を元ミニ四駆少年で、数年前に復帰した私の考えをもとに解説したい。21Oct2018CARCOLUMN佐藤旅宇
アメリカ各地で広まるヤバいグループライド『RIDEOUT』 『RIDEOUT』って言葉をご存知だろうか? じつはこれ、4~5年前からアメリカのストリートで広まっているちょっとしたバイクムーブメントのこと。そもそも、BMXをバックボーンに持つブランドが、そのエッセンスを活かしてデザインした26”と29”ホイール版のBMX(クルーザー)を好んで乗るクールな輩が増え始めた。そんなバイクゆえに誰もがちょっと練習すればウイリーをキメられるようになる。いつしか、そんなウイリーガイたちを称して『BIKELIFE』と呼ぶようになった。そして、利用者が急増し始めたINSTAGRAMで、誰かが、「RIDEOUTやろうぜ!」とつぶやいた。すると、次から次からBIKELIFEな人々が集まった。それが、RIDEOU...20Oct2018BICYCLE山本修二
俺のヤングマシン図鑑!【250㏄ 4気筒ネイキッド編】1980年代から2000年代にかけて、若者たちに絶大な支持を受けたモデルを筆者の体験を交えつつ紹介。元気で、ルックスがキマっていて、ノリが良くて、ハッタリが効いて、できれば安くて……時代を彩った“ヤングマシン”は若者たちを映す鏡でもあった。 (『MOTO NAVI』2017年10月号に掲載されたものをWEB用に加筆・修正)10Oct2018佐藤旅宇MOTO
俺のヤングマシン図鑑!【国産Vツインアメリカン編】1980年代から2000年代にかけて、若者たちに絶大な支持を受けたモデルを筆者の体験を交えつつ紹介。元気で、ルックスがキマっていて、ノリが良くて、ハッタリが効いて、できれば安くて……時代を彩った“ヤングマシン”は若者たちを映す鏡でもあった。 (『MOTO NAVI』2017年10月号に掲載されたものをWEB用に加筆・修正)Part3「国産Vツインアメリカン」編免許制度の改正前夜、国産Vツインアメリカンは独自の光芒を放っていた01Oct2018
俺のヤングマシン図鑑!【ストリートバイカー編】1980年代から2000年代にかけて、若者たちに絶大な支持を受けたモデルを筆者の体験を交えつつ紹介。元気で、ルックスがキマっていて、ノリが良くて、ハッタリが効いて、できれば安くて……時代を彩った“ヤングマシン”は若者たちを映す鏡でもあった。 (『MOTO NAVI』2017年10月号に掲載されたものをWEB用に加筆・修正)Part.4「ストリートバイカー」編 ストリートカスタムという新たなスタイルを世に広めたマシンたち30Sep2018佐藤旅宇MOTO